2023年、2枚のアルバム『UNDERTOW』『COMBER』を同時リリース後、SPOILMANは都内でのライブ活動と並行して東北、北海道、九州、関西へと積極的な全国ツアーを展開。その集大成として同年の12月23日に都内の公共施設を借り切りフリーライブを開催し、多くのオーディエンスが詰め掛けたこの日のライブは全23曲、90分に渡る熱演が繰り広げられた。The Jesus LizardやShellac、54-71といったノイズロック、ポストハードコア、オルタナティブロックを引き合いに語られる彼らだが、低予算の楽器機材でありながら高い演奏力と何割かの遊び心を以て楽曲を最大限に響かせるライブアクトの爆発力には、特定音楽ジャンルに限定されない普遍的な魅力がある。つまり、ライブバンドSPOILMANの魅力にフォーカスしたのが本作『20231223 Live at 滝野川西区民センター』なのである。 ライブ当日のPAはこれまでのSPOILMANのレコーディングに関わってきた沼田氏(Mannish Recording Studio)が、過去リリース作品と同様に録音からミックス・マスタリングまで担当し、当日の空気感を見事に記録・再現している。その録音の生々しさ故に、スタジオ作品以上のダイナミズム溢れる演奏が収められた本作には、来るAI時代における「バンドとは何か?」という問いにさえ解答し得る強度がある。リリース後、数日で売り切れ状態となっていた1stプレス盤が、装いを変えて2ndプレス盤として再登場。1stプレスの重厚感はそのままにLサイズケースの黒ボディとシルバー箔押し仕様、こだわりのジャケットで表現される国内随一のジャンク・オルタナティブ・ロックの名作ライブアルバム。
tracklist: Disc1 1.Garland House 2.Christmas Song 3.Ultima Thule 4.Swimming Below 5.Drunken Man 6.Flock Of Seagulls 7.Banyan Seeds 8.Night Fence 9.Lilac Purfume 10.Tiramisu 11.Sleepwalker 12.Fantastic Car Sex Disc2 13.Amaryllis 14.Declaration 15.Inner Haze 16.Little Ripper 17.Harmony 18.Pure Puke 19.AlterEgo OverDrive 20.Eucalyptus Hole 21.Super Pyramid Schems 22.NES 23.Cairo