2017年の終わりにイタリアで結成されたChivàlaは、これまでにいくつものスプリットとEPをリリースし、ベルリンで開催されるDIYフェス「Miss The Stars Fest」としてワルシャワで開催される「Ultimate Screamo Fest」に出演するなど、地下水脈に広がるScreamo/Post Hardcoreシーンで徐々に知名度を高めてきたが、2024年遂に1stアルバムを完成させた。元々欧州激情ハードコア特有のクラシカルな構成美、メロディを活かしこの手のバンドには比較的珍しいコーラスワークにも緻密さを感じさせる表現力の高さと、同時にそれとは対照的な爆発寸前の激情迸るエモーショナルな演奏が魅力であったが、その活動期間の中でシーンにも大きな影響を残したコロナ禍を経て、より心の深い場所で鳴らすためのScreamoを追求しているようにも見える。「『Boato』とは喪の精緻化である」とバンドは語るが、それは失うことと同時に、失われた自分の断片を探す過程でもある。暗闇の中、新しい扉を開けること。抽象的ではあるが、本作のアートワークにも反映されている生きたScreamo哲学、そして懐古主義ではない現行バンド故の表現となった。 ※CDは日本盤のみのリリース、歌詞対訳付 (インフォメーションより)
TRACKLIST: 1 - Oggetto di scena 2 - Far tremare il corpo 3 - Cuore di pietra 4 - Non lascia nulla 5 - Non diremo 6 - Alla fine della corsa 7 - Rumore di passi